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自分思考。

Posted by hirotoshi on 30.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
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『自分思考』
山口 絵理子著
講談社







2009年に帰国して最も影響を受けた人。

帰国直後、NHKの番組でたまたま見た。
それは30分程度の短い番組だったけど、山口さんの話す一言一言に強く共感し引き付けられた。

『途上国から世界に通用するブランドをつくる。』
という理念のもと株式会社マザーハウスを立ち上げ、バングラディッシュ、ネパールでバッグ、衣料を生産し日本で販売している。

支援は本当に必要な人に届いているのか

という疑問がアジアで最貧国と言われているバングラディッシュにかかわるきっかけになったらしい。

また山口さんはフェアトレードに対する疑問も語っていた。
私が最も共感し、引き付けられたのはこの山口さんのフェアトレードに対する疑問だった。

商品として消費者の満足を満たさないものを途上国支援の名のもとに販売するのはいかがなものか

マザーハウスでは商品としても消費者の満足を満たす、そのものの魅力で勝負、途上国支援に挑んでいる。
海外の大企業の下請けに甘んじることなく、対等に世界で勝負できる。

登場国の支援漬け、支援慣れなど国際協力の在り方が問われる昨今
マザーハウスではビジネスという形でそれを実践している。

途上国支援なんて正解はなかなか見つからないだろうし、その方法も無限にあるのだと思う。

私も協力隊に参加して、この事業がどれだけ途上国の発展に寄与するのだろうと疑問に思った。
もちろん協力隊事業は外交の一部である以上、その意味は直接的な途上国支援のほかにも多様にあるとは理解しているけど。

消費者の満足を満たし、世界で対等に勝負する

これは農業の世界にも通じるのではないかと思っている。

そのために自分が何をできるか・・・

それはまだわからない。

しかしこの山口さん、国際協力に対する考え方だけでなく
その生き方もとても力強く、考えさせることが多い。


本著『自分思考』、前著『裸でも生きる1,2』は私の愛読書です。

伝えたいこと。

Posted by hirotoshi on 28.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
今年4回目の出前講座。

対象は県内の高校生80名・・・だったはずが、行ってみると20名。
テストなので早く返したとのこと。

う~ん・・・と思ったけど少人数の方が私は好きだ。

一人一人の顔がしっかり見え、話もしやすい。

出前講座では事前に学校側とどんな内容の話しをするのか打ち合わせをするけど、
多くの場合『国際協力、途上国支援について話してほしい』と漠然としたテーマしか与えられない。

もっと焦点を当てたテーマをもらった方が話もしやすいのだけど、国際協力ってなかなかつかみどころがないのかな~と思う。

何を話そうかな~といつも迷う。

そんなとき私が選ぶテーマはずばり『シリアについて』。

それはもしかしたら期待されているものではないかもしれない。

しかしたとえば、
世界には貧しい国があり・・・
ODAが・・・
なんて話は私も教科書に書いてあることしか知らない。
それなら私じゃなくたっていい。

私の活動内容を話したこともあるけど、それほど生徒の興味を引く内容でもなかった。

じゃあ私にしか話せないことはなんなのか。
かつ興味を持ってもらえるテーマは。

などなど考えた結果
『本や他人の話から得たことではない、一次情報こそ伝える価値があるのではないか』
という結論に行き着いた。

今回もそれをベースに講演を行った。

私が見聞きした『生のシリア』。
つまんなそうにしていた生徒もいた・・・というかほとんどだったけど、内容は悪くなかったと思っている。
ペース配分も慣れてきた。
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聴講者に感動や驚きを与えたいとか、
この中から国際協力の道へ進む人がでて欲しいとか
伝えたいことはたくさんあるけれど
ニュースでシリアの名前を耳にしたときにふと気に留める
そんなきっかけになってくれればいいのかな、と最近思う。

未来のジャズメン。

Posted by hirotoshi on 18.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
久しぶりにジャズのライブを聴きに行った。

小林陽一&Japanese Jazz Messengers

今回は子ども向けのライブ。
会場は学校の体育館でプレイヤーの目の前には座敷席。
子どもに間近で音楽を楽しんでほしいとのこと。
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開演と同時に袖から楽器を持ったオジサン登場。
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リーダーの小林さんはどこかの会社の課長さん、他のプレーヤーに至っては暇そうなアンちゃんにしか見えない。

しかしプレイが始まると表情はもうジャズメン。
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曲は“Take the A Train”、“Sing Sing Sing”、“Over the Rainvow”などどこかで耳にしたことがあるようなスタンダードが中心。

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いろんな曲のリズムを説明し、手拍子で演奏に参加させるというワークショップも挟みつつの2時間のライブ。

さすがに子どもは飽きてしまい、走り回る子、寝る子、騒いで親に怒られる子など様々だった。
子ども向けということだったけどむしろ大人の方が楽しんでいたように見える。

終焉後にはプレイヤーに駆け寄る子どもたち。
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どのライブでも結構ジャズミュージシャンって気さくに話してくれたり、時には一緒に飲んだり、演奏したりもしてくれる。

このプロと素人の垣根の低さ、なかなか他のジャンルの音楽では見られない。
これもジャズの魅力の一つ。
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この中から出てくるか。
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未来のジャズメン。

高校生の世界。

Posted by hirotoshi on 11.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
前回の続き。

2部は協力隊OV、青森県内の高校の先生。
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これまた凄かった・・・

アイスブレイク、導入、まとめまでの流れがなめらかで自然。
語り方もさすが先生という感じ。

私のワークショップと比べるのも恥ずかしい。

内容もシンプルだけど濃く、ある途上国のVTRでは涙する人が多かった。

その国はシエラレオネ。
聞いたことはあるけどどこにあるのかすら知らない。

ここではあるものをめぐって内戦が続いていた。

それは“ダイヤモンド”。

ダイヤモンド鉱山の支配権をめぐり反政府組織と政府軍が衝突。
7万5千人以上の死者を出し、2002年の終決後も稼ぎ手を失ったり、生計を立てる手段がなく貧困から抜け出せずにいる。

目の前で両親が殺されたり、当時の記憶がトラウマとなり口が聞けない子がいる。

ダイヤモンドの華やかな面しか知らない私たちには強烈だった。
きっと参加した高校生の記憶にも強く焼きついたと思う。


今回は高校生に混ざってワークショップに参加した。
高校生の感受性というか発想は豊かですごいなと思った。

私の凝り固まった頭では想像もつかない世界が広がっている。
自分も高校時代はそうだったんだろうか。
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そんな世界を持った子供たちと共にする高校の先生になりたいな、と少し思ってしまった。

今回のワークショップはいろんな意味で勉強になり、刺激を受けた。

やはり一度自分でやってみると視点が変わる。
盗めるアイデアもあった。

チャンスをいただけるならまた是非ワークショップをやらせていただきたい。

買い支える。

Posted by hirotoshi on 10.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
ワークショップ再び。

しかし今回は参加する側。

市内高校の国際理解教育講座に参加させてもらった。
協力隊OVがワークショップをするというので。

結論から言うと大感動のワークショップだった!
シンプルでいてあんなに生徒を引き付けるワークショップができるとは・・・


今回の講座は2部構成。

1部は『国際公務員の道』。
国連で仕事をしており、今はやめて市内で主婦、フェアトレードのグループを組織している方のお話。
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国際公務員、国連ってなんかその響きだけでかっこいい。
どんなものかと調べたこともあるけど、とてもとても遠い存在だと思っていた。

国連の仕事、仕組みなどとてもわかりやすく説明してくれたけど、やはり国連で仕事をするのは難しい・・・。
大学院修了、その専門分野の実務経験、語学等々今からじゃちょっと厳しい。

でも高校生にはまだまだ時間がある。
あこがれている生徒もいるようだし頑張ってほしい。


講師の先生は国連で働くためにものすごく勉強し、試験も何回も受けている。
それでやっと勝ち取ったあこがれの仕事。

しかし結婚を期に退職して青森に移り住んだ。
「結婚は人生の一大イベント、婚期を逃したら結婚できなくなるかもしれない、だから仕事を辞めた。」
だそうで、今は身近なところから・・・ということで子供の幼稚園のお母さん仲間とフェアトレードのグループを作り、”できることから”ということで地域で活動されている。

でもやはり当時の同僚のニュースを聞いたりすると、また働きたいという思いが湧き上がってくるらしい。

その先生が講座の中で話した一言“買い支える”。
これがとても印象に残った。

私たちが日常手にする物の裏には生産したものを安く買いたたかれ、苦しんでる人たちがいる。
それを公正な値段で取引するのがフェアトレード。

この“フェアトレード”と”買い支える”という言葉。
共感5割、疑問5割で私の中でぶつかっている。

実際安く買いたたかれているといってもそこで売買が成立している以上、それはアンフェアなものなのか。
そこにバイヤーの努力や工夫を切り捨てて“買いたたく”と否定してよいものなのか。

“安くても売るしか道がない”というのであれば、支援すべきはその構造の変化ではないか。

農業だってそう。
“地産地消、地域農業を守るためにも農産物を地域で買い支えるべきだ”というような運動を耳にする。
私もちょっと前までは大賛成、強く共感していた。

しかし、最近“ちょっと待てよ”と少しその考えに疑問を持ち始めた。
農業は確かに環境に大きく影響される産業。
災害なんて来たら一発でアウト。

しかし環境のような不確定要因が存在する産業は農業だけなのか。
農業の環境のような要因は目に見え、その影響は一目両全だけど
他産業でも見えてないだけできっと経営に影響するような不確定要因があるはず。

それなのに農業を特別視するのはいかがなものか。
技術、知識だってそれなりの蓄積があるだろうし、天候だって今の時代予測できる。
であるならば短期、長期的な対策だって打ち出せるはず。

・・・

などと生意気にいう自分もよくわかりません。
生産者の苦労も知りません。
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ただ多様な角度からの視点は持ち続けていたいです。

ワークショップ。学ぶべきこと。

Posted by hirotoshi on 05.2011 Category: None   0 comments   0 trackback
初めてワークショップのファシリテーターを務めた。

今年に入り講演の依頼はたくさんいただき、学校などで国際協力、シリアについて話させてもらったけど
ワークショップは初めて。

しかしこんなに難しいものだとは思わなかった・・・

打ち合わせでは「シリア、アラブにちなんだテーマで。」ということになり
選んだテーマが「パレスチナ問題。」

シリアにちなんだテーマ。
結構ありそうでなかなか浮かんでこない。

宗教や文化、違いはあれどその何を伝え、どうワークショップに落とし込むか。
そこで思いついたのが、シリア反政府運動。
現在進行形の話題だし、自分が派遣された国なのでいいだろうと思ったのだけど、理解が難しい。

そして最終的に選んだのがパレスチナ問題。
今回のシリアの反政府運動にしてもそう
イラク戦争、湾岸戦争など中東のあらゆる問題はパレスチナ問題と切っても切り離せない。

教科書にも出てくる出来事。
参加者もほとんどが高校生だし、受験勉強にもぴったり。
習ってるだろうし、理解はさほど難しくないだろうということで、パレスチナ問題に決定。
パレスチナ問題を例に、紛争について考えるワークショップを行うことにした。

今回は私が行ったワークショップは「国際理解教育セミナー in 八戸」の中の一講座。

本セミナーのテーマは「もしも私があなたのタチバなら・・・。」

他には東日本大震災をテーマに海外からの支援などを扱ったワークショップが開催された。

私はユダヤ人、パレスチナ人の立場に立ち、ディベート形式のワークショップにしようと思っていた。
外から見ればなんで話し合いで解決できないのか、なんで殺し合いなんてするのかと思ってしまうけど
当事者の立場に立ってみると話し合いでは解決できない部分が見えてくる、そこを共有したい、と思っていた。

しかし打ち合わせで提案されたのは寸劇形式のワークショップ。
「寸劇!?ほぼ初対面でそんなのできるわけない!!」
と思っていたけど、これが意外とできそうなんじゃないかとイメージが膨らみ、
さっそくシナリオの作成に取りかかった。

勉強すればするほど難しく、興味深いパレスチナ問題。
関連する書籍も多数でており、手当たり次第に10冊近く買ってしまった。

早速完成したシナリオ第一版。
第一世界大戦でトルコが負けて・・・イギリスの3枚自他外交が・・・
などなどまるで歴史の授業のようにってしまった。

これでは理解どころか興味すら持ってもらえない。
ということで、改良に改良を重ね、完成版はパレスチナ人一家、ユダヤ人一家を軸に
歴史的事実がどうのこうのより、それぞれの人がどんな立場に立たされてきたかを強調したシナリオを作った。

そしてワークショップも寸劇というよりは、朗読劇、紙芝居劇のような形式にし
スライドに合わせてセリフを言うような形にした。

そして臨んだ本番。

導入では私がシリアで活動していたこと。
シリアにはパレスチナ難民と呼ばれる人が多数いること。
そしてすべての中東問題はパレスチナ問題と関連することなどをきっかけに、ワークショップへ突入。

なかなかみんな上手い!
時間配分もぴったりでここまでは計算通り!!

さて次は振り返り。

ここで総崩れしてしまった・・・

登場人物を挙げ、彼らがどんな対立関係にあり、その背景には何があるのか。

ただそれだけをまとめようと思っていたのだけど、そのファシリテートがうまくいかず
かなりグダグダになってしまった。

後の反省会では詰め込みすぎ、中級者向けだと指摘され、何も知らない人にとっては少し難しい内容になっていたらしい。

自分ではかなりシンプルにまとめたつもりだったんだけど。

しかし今回のワークショップでは私自身が一番勉強になった。
失敗したとは言えど、ワークショップの持ちネタも一つできたし。

パレスチナ問題に関しても理解がさらに深まった。

今回シナリオを作るにあたりいろんな資料を読んだけど
最も心に残ったのがオスロ合意調印式で、
ホワイトハウスの前でのアラファトPLO議長とラビンイスラエル首相の握手のシーンとそのセリフ。
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ラビン首相「血も涙も十分に流しました。もう十分です。新たらしい章を一緒に開こうではありませんか。」
アラファト議長「ここまで到達するには途方もない勇気が必要でした。平和を確立して共存関係を維持していくためには、さらに大きな勇気と決意が必要でしょう。」
クリントンアメリカ大統領「アブラハムの子供たち、イサクとイスマエルの子孫(ユダヤ人とアラブ人)は、今手を取り合い勇敢な旅を始めました。今日、私たちは心を一つにして呼びかけます。シャローム、サラーム、ピース・・・」

ここまで到達するのにどれだけの人が犠牲になったか、そしてこれからどんな未来が始まるのか。
写真を見るだけで胸が熱くなる。

しかし歴史は残酷。
ラビン首相は自国民の手によって殺害され、後任のシャロン首相は岩のドームへ足を踏み入れるというまさにイスラム教徒を挑発するような行為で、せっかくの和平ムードを台無しにした。

国際協力に関する講座に参加すると必ずと言っていいほど最後に
「私たちにできることはなにか?」
と問われることが多い。

その講座にもよるけどもっとも多い答えが
知ること。

環境系だと
無駄遣いをしない。

途上国支援系だと
募金。

どれもとても大事だし、私たちのできることなんてそうそうない。
パレスチナ問題のような複雑な問題なんてまさに。

ソマリアで飢饉が発生し大量の餓死者が出ても私たちにできることなんてない。
悔しいけどそれが現実。

しかしまるでテストの解答かのように挙がる決まった答えに、本当にそれしかないのだろうかと最近強く疑問に感じる。

もちろんどれも大切なのはわかる。

じゃあこれらの講座を受け、私たちが学ぶべきことはなにか。

私はそれらの出来事が「もしも日本だったら・・・」
と考えることじゃないかと思う。

他人事のように見ていてよいのだろうか。
日本だって表面化してないだけでたくさんの問題を抱えているはず。
中東の問題だって決して対岸の火事ではない。

きっと平和、幸せなんて一瞬で崩れ去る。
シリアだってそうだ。

隊員時代、あまりにも平和でシリア人なんて平和ボケしてるんじゃないかと他の隊員と話していたのを思い出す。
それがあっという間に混乱に陥ってしまった。

もしも日本が他国の侵略を受けたら

もしも日本が大干ばつに襲われたら

そうなったら我々はどうすべきなのか。

そうならないために我々はどうすべきなのか。
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そういった視点も大事ではないかと思う、今日この頃。