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セルビスでの喧嘩に思う。 Apr.20.2009

Posted by hirotoshi on 20.2009 Category: None   2 comments   0 trackback
アラビア語の授業があるため、17時にハランからダマスカスにセルビスで向かいました。
 
夕方になるとハランからダマスカスへ向かう人はあまりいません。
なので通常夕方は乗客を確保するため、セルビスはかなり時間を空けて走ります。
セルビスの運転手間でもそういうルールがあるようです。
 
この日はハランを出て5分程経った頃、後ろからもう一台セルビスがやってきました。
これに私が載っていたセルビスの運転手が怒り、もう一台のセルビスの運転手に抗議し始めました。
最初は車越しに口論していたのですが、しまいにはセルビスを降り、殴り合いの喧嘩にまで発展してしまいました。
喧嘩が始まるや否や、乗客(男)がみんなセルビスを降り、「喧嘩をとめるのかな?」と思っていたのですが、みんなで喧嘩を始めました。
 
乗客の取り合いが喧嘩の原因であることは後になって聞いたのですが、隣に座っていたおじさんに、
「なんでお前は下りなかったんだ?お前も喧嘩に加わらなければだめだろう!」
と言われました。
 
最初は「え~?」と思いました。プロ野球の乱闘じゃないんだし。
しかし、良く考えてみると、みんな(男)セルビス降りていたし、今までもそういう場面見たことはあります。
 
シリアでは兵役があり、戦争がはじまったら若い男性は参加しなくてはいけないそうです。
特にイスラエルとは今でも緊迫した状況にあるため、シリアでは絵空事ではありません。
 
同僚に
「(イスラエルとの)戦争に行くのは怖くないか?」
と聞いたことがあります。
すると、
「怖くない。お前は男だろ?イスラエルはやっつけなければいけないんだ。」
という答えが返ってきました。
 
セルビスの喧嘩にしろ、戦争にしろ、男は勇ましくなければいけない、というのがシリアにはあるんだな、と思いました。

街  

アラブ最西端の国。 Apr.10.2009

Posted by hirotoshi on 10.2009 Category: None   0 comments   0 trackback
3連休の初日。
 
ラドワーンの友人のお宅にお邪魔して、モロッコ料理「クスクス」を頂きました。
ラドワーンはダマスカスのお菓子屋で働いており、語学訓練中に知り合ったモロッコ人。
やけに日本に詳しく、中森明菜が好きだそうです。クスクス
 
クスクスはモロッコを代表する料理で、小麦粉を小さく固めたものに、シチューをかけて食べます。
モロッコ人は手で食べるらしく、私も手で挑戦してみました。
しかしこれが難しく、米のようにくっつかないので、ポロポロこぼれて食べづらくてしょうがなかったです。
結局最後はスプーンで食べました。
 
モロッコは北西アフリカに位置しますがアラブの国。
アラブ諸国で最西端の国です。
名前もアラビア語ではマグリブといい、アラビア語の西(ガルブ)に由来するそうです。
 
そんなわけでモロッコ人もアラビア語を使いますが、彼らのアーンミエ(方言)はシリアのとは全然違うらしく、少し教えてもらいましたが全然わかりませんでした。
また、モロッコ人はシリアのアーンミエを理解できるそうですが、シリア人はモロッコのアーンミエを理解できないそうです。
 
それには主に二つの理由があります。
一つはシリアのアーンミエがフスハー(正則アラビア語)に近いということ。
フスハーはアラビア語の標準語とでもいいましょうか、読み書きに使う言葉です。
アラブ人なら誰でも知っています。
なので、フスハーに近いシリアのアーンミエは理解しやすいのだと思います。
ちなみにこのフスハー、外人相手ならいいそうですが、シリア人同士では絶対に使いません。
恥ずかしいそうです。
日本でも津軽人同士で標準語を使うと恥ずかしいですからその気持ちよくわかります。
 
二つめはドラマ。
ラドワーンによるとシリアのドラマは面白いらしく、モロッコ人もみんな見ているようで、それで言葉を覚えるそうです。
 
さて、この日は私以外にマレーシア人が招待されていました。
彼らはシリアにアラビア語とイスラム教を勉強しにきている学生です。
ラドワーンの友人の奥さんがマレーシア人で、そのつながりで招待したそうです。
 
日本人にモロッコ人にマレーシア人。
 
シリアにいながらシリア人のいない、不思議な空間でした。
みんなで 

イースター。 Apr.9.2009

Posted by hirotoshi on 09.2009 Category: None   0 comments   0 trackback
今週末は金、土の通常の休日と、日曜日のイースターで3連休。
日本では馴染みのないイースター。
私なんかはイースターと聞くと、モアイ像のあるイースター島くらいしか思い浮かびませんが、キリスト教徒にとってはとても大事な日のようです。
 
辞書によると、イースターとは“キリストが死んで3日目に復活したことを祝う行事”で、春分後の最初の満月のあとの日曜日に祝うのだそうです。
 CIMG2796TY.jpg
シリアでの宗教比は約85%がイスラム教徒、約15%がキリスト教徒だといわれています。
アラブの中ではキリスト教徒の割合が高いほうですが、当初はイスラム教色が濃いんだろうな、と思っていました。
しかし、単純に考えてみるとキリスト教徒が15%ということは20人のうち3人はキリスト教徒だというわけで、40人学級だと6人はキリスト教徒だというわけです。
ちなみに日本のキリスト教徒の割合ですが、わずか0.8%(Wikipedia参照)だそうです。
それに比べればシリアのキリスト教徒の割合は高いですね。
 
そして日本って意外と単一宗教国なんですね。
 
でも日本で生活していて宗教を意識することなんてほとんどありませんが。

ハマのリンゴの産地、バルシーン Apr.6.2009

Posted by hirotoshi on 06.2009 Category: None   0 comments   0 trackback
タルトゥースとホムスの県境にあるハマ県バルシーン。
バルシーンはハマ県のリンゴの産地。
全国的なシェアは大きくありませんが、農地面積の85%がリンゴというリンゴ好きにはたまらない村です。
また、バルシーンの人いわく、バルシーンはシリアで1番はじめにリンゴ栽培がはじまった地域らしいです。
別なところでも自分のとこがシリアで1番はじめにリンゴ栽培がはじまったんだ、ときいた覚えがありますが。
また、バルシーンにはpome fruit research station、直訳すると仁果類試験場でしょうか、つまり仁果類(リンゴ、ナシ、カリンなど)を専門に研究する試験場があります。
 
そんなバルシーンでリンゴを対象にしたファーマーズ スクールがあり、ハマの普及局で働く農業隊員と彼の同僚とバルシーンに行ってきました。
 
バルシーンに行くのは今回で2回目です。
ナシャビエ灌漑試験場の同僚ワーエルがバルシーン出身で、前回は彼の実家にお邪魔しました。
風景 
ハマは小麦の産地ようで、春のハマは小麦の緑とその間に咲く菜の花で一面埋めつくされ、とても綺麗でした。
しかし、普及員の話では夏には砂漠に変わってしまうそうです。
信じられませんね。
 
バルシーンに着くとそこはもうリンゴの世界。
やはりリンゴを見ると血が騒ぎますね。
 剪定
現場では普及員が私のことをリンゴの専門家だと紹介してくれたおかげで、農家とは非常にコミュニケーションが取りやすく、いろいろ話を聞くことができました。
質問もたくさんされ、その中で一番多かったのが剪定に関して。
シリアのリンゴ農家も剪定に興味があるんだな、と思って嬉しかった反面、説明は苦労しました。
 
剪定の説明って難しいんですよね。
私の経験不足によるところが大きいのですが、剪定ってなんというか、こういう風なリンゴを作りたい、こういう風な樹を作りたい、という前提みたいなものがあって、それに基づいて行うものだと思うのですが、それがはっきり分からないと、いまいちアドバイスというのがしにくいのです。
日本だとたくさんの樹を見て、切って、勉強したので、なんとなくそれがわかるのですが、海外だとそれがうまくつかめず、日光がきちんと入るように剪定しなきゃいけないんだよ、くらいしかアドバイスできません。
 
さて、今回のバルシーンへの訪問はですが見学だけが目的ではありません。
私はバルシーンでも絵入りリンゴを作ってみたいと思っていました。
そのことはワーエルとも話していて、今回はバルシーンの農家の状況を見て、良さそうなら絵入りリンゴを一緒に作ろう、とお願いしようと思っていました。
つまり自分の試験の売り込みです。
 講義
いつ話を切りだそうかとタイミングをうかがっているうちに現場での講義が終わり、中での講義へ。
すると普及員が、
「どんなテーマでもいいから、なんか話してくれ。」
という最高のパスをくれました。
普段なら「なんでも」というような丸投げは困るのですが、今回ばかりは願ったりかなったりです。
 
 
用意したポスターを見せつつ説明し、
「もしよろしければ、バルシーンでも試験してみたいんですが・・・」
と切り出すと、普及所長からOKがでました!
これでバルシーンでも試験ができそうです!!
 
説明が終わると、
「そのポスターをくれ」
とみんなから言われ、興味を持ってもらったのは嬉しかったのですが、みんな分はなく、あげられないといったら、普及員がすねてしまった、というハプニングもありましたが、99%は充実したバルシーンでの仕事でした。

食文化 Apr.4.2009

Posted by hirotoshi on 04.2009 Category: None   0 comments   0 trackback
職場でお茶を飲んでいた時、
「お前はそんなに砂糖をいれるのか?」
と同僚に驚かれました。

人の家に行ったとき、
職場に行ったとき、
会議のとき、
シリアではお茶を必ず飲みます。

シリアのお茶は紅茶。
しかし、入れる砂糖の量は半端じゃありません。
初めて飲んだ時はその甘さにびっくりしました。
甘くないお茶はお茶じゃないといわれます。
人によっては紅茶風味の砂糖水か、と思うくらい甘い紅茶を飲む人もいます。

お菓子もそうです。
砂糖をたっぷり使うので、あまりの甘さに食べられないこともあります。

また、シリア料理は油を大量に使った料理が多いんです。
日本みたいにさっぱりした料理はあまりありません。

そのせいかシリア人は太った人が多いです。
特に女性。
若いうちはとても綺麗なのですが、結婚したとたんに太っていきます。
村の女性なんかはあまり外に出ないこともあって、太るのかと思います。
でもヒジャーブかぶって長いコートを着て歩くその姿は、まるでペンギンみたいでかわいらしくもあるんですがね。

私たち日本人から見れば、シリア人の油、砂糖の摂取量は過剰で体に悪そうに見えます。
でも、だからといってシリア人が不健康、つまり病気をたくさんしたり、寿命が短かったりするか、というとそうではないと思います。根拠はありませんが。

こういう食文化ってどうやって形成されるのか、きちんと勉強したら面白いでしょうね。
でもぱっと思いつく限りでは、やはり環境でしょうか。
環境によって栽培できる作物や獲れる動物も限られています。
シリアなんかだと海がほとんどないので、特に内陸部では魚を食べる習慣がありません。
大量に水を使う米も栽培が難しいので、あまり食べません。

また、シリアを含む、ビラード・アッシャームはオリーブの原産地で、古くから栽培、採油も行われていたそうです。
なので、シリアではオリーブをたくさん食べるし、油も摂取するのでしょう。

砂糖や油をたくさん使う料理だって、暑く乾燥した気候に耐え、生きていけるように長い年月をかけて進化というか考えられたのかもしれません。

そういう意味では、自分がお茶に砂糖をたくさんいれるようになったのも1年半のシリア生活で体が自然と要求するようになったのかもしれませんね。

ラベルのない謎のボトル Apr.2.2009

Posted by hirotoshi on 02.2009 Category: None   0 comments   0 trackback
ハランの友人、ハシーブの親戚ハッサンの家に連れて行かれたときに
「飲むか?」
と言われだされました。

見た目はビール。
味も明らかにビール。
しかしハランはムスリム率100%。
アルコールはハラーム(宗教的に禁止)です。

私もムスリムの前では飲みません。
家に酒は置いてありますが、一度シリア人の友人に見られ、文句を言われてからはタンスにしまっています。
それくらい酒には気を使うのですが、ハッサンは堂々と冷蔵庫からビール出し、飲み始めました。

ハランでは酒は置いていません。
ダマスカスから買ってきたのでしょう。
ラベルをはがしているということは、後ろめたさはあるのでしょう。

後から来たシリア人も文句を言うどころか、次々と飲み始めました。
宴会をしたわけでもなく、コップ一杯程度ですが。

酒を飲むムスリムはいますが、ハランでは初めて見ました。

ちなみにだされたビールはシリア産の『バラダ』。

あまり美味しくはありません。